日曜の朝にはYAMAHAに乗ろう

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2017年 05月 30日

失火克服 キャブレター編



キャブレターから触ってみる。

 今回のロングツーリングの途中で失火・片肺状態を経験し、対応する側の点火コイルを交換したものの、中古品であったために交換したコイル自体も不良だったのか、またはそれ以外のことが原因だったのか突き止められませんでした。正常なコイルだったら答えはすぐに出たのに、自ら遠回りの道を作ってしまいました。(左右のコイルの抵抗値が違うと片方に負担が掛かる可能性があるらしい)

 さて、コイルを疑ってはいるのですが、失火する他の可能性としてアクセル開け始めの中速域で薄くないか?との可能性の指摘を受けて、なるほどそういうことも関係が有るかもしれないと思い少し濃い目に振ってみることにしました。
 キャブレターに関してはもう三年ほど前から細々と調整を繰り返し、特にアイドリングから中速までの辺りをしつこく触ってなんとなくではあるけれど、このBS38のいじくり方が判ってきました。その時に全体的にほんの少しですが薄くした方が安定している事も発見してそのまま乗っていました。失火する事も時々あったのですが、私は勝手にキャブレターのせいだと思い込み散々確認したのです、でもちょっと前に書きましたけどもコイルを交換したとたんにすべてが改善され、点火タイミングとの確認で今までで経験した中では最高の調子の良さ、燃費の良さを味わっておりました。しかし、GW中にバッテリーを破裂させてから全てがおかしくなりましたので、やはり電気じゃないかという思いは強かったのです。しかし、考えられる可能性をひとつづつ潰していかないと正解に辿り着けないと思い調整することにした。

 
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 キャブレターのトップキャップを開けるのはなんと2年ぶりです。それ位快調に走っていたことの証拠なんですよ。ダイアフラムのゴムもまだ充分張りがあり亀裂も無い事を確認しました。
 右側に見えている赤い配線は先日移設したコンデンサー(キャパシタ)へ続く配線です。

 
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 ピストンを抜いてみると、あらビックリ、こんなに汚れている。理由は判らないけど、吹返しがあるのかな?さらっとしたカーボンのようなものだったので綺麗に拭き取っておきました。
 ダイアフラムにもアーマオールを擦り込んでおきました、気休めかもしれませんが、ゴムが長く元気であり続けますように。

 
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 ジェットニードルも煤けていたのできれいにします。
今回の調整のキモはここからなのですが、一応参考までにメモを残しておきます。ニードルのクリップの位置なのですが、私は自分のセッティングとして上から二番目にしておりました、この状態で3年近く、25000km以上走っていました。TXを手に入れた時には上から3番目でしたが、冬でも有ったので妙に濃い感じが付きまとい思い切ってクリップを一段上げてみたのです。大きな変化は無かったものの、確実にこっちの方がいいと思えたのでそのまま走っていました。ところが幾つか有るマニュアルの数値を確認すると、私のTX650Aは上から4番目が標準となっているのです。こればかりは他のバイクを見たことが無いのでTXの初期型に乗っている方から情報を貰うしかないのですが、ちょっと疑問に思っていることなんです。私は標準より二段も薄い状態でずっと乗り続け、それが快調だと思っていたのだろうか?と。ちなみに4N8という刻印のあるニードルです。

 
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 ニードルのクリップの一段の移動量は0.9mmでした。つまりクリップを一段下げればニードルは0.9mm上に上がりその分ガソリンが多めに出て濃い方向になる、ということですね。上にも書きましたが、私は上から2段目でずっと乗っていたので、クリップを大きく動かす事に抵抗が有りました、そこで0.5mmのワッシャーを一枚入れて嵩上げしてみようと姑息な事を考えました。このセットアップはTW225Eのマフラー交換でも行いまぁまぁいい結果を出していましたので、今回も採用です。0.5mmという数値には全く根拠がありません。微妙な方向性を確認したかっただけです。
 基本的に今回の失火は電気(コイル)であると間違いないと思い込んでいる部分も有るんです(頑なです)。

 
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 こんな感じでノーマルのEクリップの下に差し込んで簡易的な方法を取ります。格好よく言えばクリップ一段では多すぎると思いその半分の移動量を狙った・・・と言いたいんですけども(笑)。
この先乗りながらワッシャーの増減でどうなるのか確認して行きます。一度の整備で一箇所しかいじらない原則を守ります。

 
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 参考までにネット上で拾ってきた MIKUNIのMVキャブレターの各ジェット、ニードル、ポートの影響具合を示したグラフを貼り付けます。ここで参考になるのは左の赤線で書いたパイロット系の部分(アクセル開度1/8から1/4にかけて)の下がり勾配とジェットニードルが効き始める部分(1/4から1/2位まで)のちょうど谷間部分、下部の右方向の矢印が示すアクセル開度辺りにちょうど失火するタイミングが有る事に気が付いたのです。ならばパイロット系の山とニードルの山を近づけ谷間を小さくしてやろう、でもカッタウエーも有るしあまり関係無いのかなぁと。まぁへ理屈を書いてみたいだけですよ(笑)。

 さぁ、一番大切な試乗です。
始動も問題なく、いつものように暖機も済ませ走り始めます。特別に濃くなったようには感じません。中速のレスポンスが変わったとか力が出たとかは無いなぁ。ただ、失火している感じは無い。問題はしばらく走って熱が入ってからですが、ある橋の上り坂にかかった時に失火してたたらを踏んだようにレスポンスが途切れる瞬間が出た。キャブの方向性は良い方に向いていると思ったが明確に失火した(失火であって片肺ではない)。頻度は減ったが確実に失火している。
 朝練前半1時間の半ば辺りから失火症状は時折顔を出すが、今までより回転数がほんの少し高い、不思議だ、理由が判らない。今までは2500回転を中心に前後200回転辺りだったのが3000回転ほんの少し下辺りだった。アクセル開度1/4辺りからスイーッと開けると3回に1度位上手く燃えない感触が出る。
 キャブのセットアップで消せるかと思った失火はやはり消せなかった。キャブは今のところ除外して良さそうだ。だって、直前までキャブをいじらなくて快調だったんだから、考えられるのは暖かくなった季節変動のみだったから。とにかくこの3年近くこの前のセッティング(ワッシャーを入れない)でずっと走り続け、つい最近(バッテリーを破裂させるまで)までフィーリング的にも性能的にも満足して乗っていたのですからキャブの変調とは考えづらかったんですよ。

*その後給油したらしっかり燃費は落ちていましたけどね!

 少し残念だったけれども、まずは一つ不調要素は減らすことが出来た。次は進角系です。

変更後370km走った後日談:間抜けな事をしたのですが、そのあたりをしっかり書いておかないと自分の記録としてもおかしいから恥をしのんで書きます。
 燃費の落ちが大きく(3km/ℓほど)なんだか腑に落ちないので0.5mmのワッシャーを取ることにしました。ニードルを抜いてみたらピストンの底にノーマルのEクリップが逃げないように1mmほどの座繰りがあるのを発見。前回の作業時は夕方だったので気づかなかったようです。座繰りはワッシャーの下になるので、0.5mmのワッシャーで嵩上げしたつもりでも実は座繰り分の1mmも合わせて1.5mm嵩上げしている事になります。実際座繰り分を正確に測るすべがないので見た目で1mm見当と思うのですが、1.5mmニードルが上がっていたとなるとニードルのEクリップの刻み二段弱ニードルを上げていたことになります(クリップ一段で0.9mm)。それでは燃費は落ちますね。
 でもそれでもノーマルの位置(マニュアルによれば上から4段目)よりコンマ数mmニードルは下のはずです。ですから乗った感じが大きく変わらなかったのも納得するのですが、そのほうが良かったのかどうかはまたしばらく乗ってから考えます。
 偉そうにしつこく書いていますが、今回のような組み間違いを見逃す程度なんです、覚えることがたくさん有るなぁ。



















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# by gambaGX850 | 2017-05-30 05:30 | TX650 | Comments(1)